東京デザインウィークでニットモンスターキッズを見てクリエイティブを考えた話
Tokyo Design Week 2016
行ってきました。
沢山のワクワクが集まったTDW、
とても心が躍りました。
作品の奥の色んな想いが、
好きです。
今日一番嬉しかったのは、ある1人の男の子を見たときのこと。
その男の子がいたのは、ここでした。
この巨大ニットマシンがあったブース。
その、ワークショップスペースにいました。
こちらは、
ハイパーニットクリエイターHyper Knit Creator Saki Chikaraishi力石咲さんのブース。
「世界を編み包む」をテーマに活動していらっしゃる方です。
「 ロボットに毛糸がかぶさると、電子的な動きが生々しく感じられるんです。それは毛糸の伸縮性、温かみ、また対象物の形を変えずにそのものの姿を変えられる可変性などがあるからで、その特性にひかれて、ニットを追求しようと思いました」
「編み物はメディアとなり得ると気づきました。世界の誰もが知っているし、私がその場にある何かを編みくるむと、まわりの人から反応がすぐに返ってくる。その即興性とそこから生まれるコミュニケーションを世界中に連鎖していければ楽しいな、と」
確かに、無機質なものでも、
ニットで包まれていたらまるで生き物みたいに感じられるなあ、
と鉄の塊をニットで包むシーンを想像しながら思いました。
そんな力石さんのワークショップスペース はこんな感じ。
毛糸の山!
今日はとても寒かったのもあり、
ぬくぬくしていて、
すごく心地良さそうな空間でした。
そこで行われていたワークショップは、
「毛糸のモンスターを作ろう!」
というもの。
毛糸とマスキングテープで、
ニットモンスターを作るのです。
ここでその男の子は、
力石さんの元気な笑顔に見守られながらモンスターを作っていたのですね。
あぁ、可愛いなあ、
癒されるなあ。
そう思いながら、
その場を後にしました。
しばらく展示を見て回り、
そろそろ帰ろうと出口に向かったとき、
目の前には先ほどの男の子がママと一緒に歩いていました。
そして、その肩には、
沢山のモンスターで出来たバッグがかかっていました!
随分長い時間あそこにいるなあ、
と思っていたら、
こんなに沢山のモンスターを作っていたのか…!
と思わず笑みが溢れました。
しあわせなクリエイティブって、
こういうことだなあ。
そうしみじみ。
誰でも生み出す喜びを感じられること。
出来上がったものはその人にしか作れなかった特別なもの。
夢中になってしまうもの。
宝物になること。
力石さんが発見した「編む」ということが持つ力を、
そしてその材料である毛糸の楽しさを、
きっとあの男の子も感じていたことでしょう。
ひとりの中に残り、
喜びを生み出せるものって、
すごい。
そして、
その喜びのクリエイティブは、
まわりの人もしあわせにしていきます。
私も、
ほっこりと、
しあわせを感じさせてもらいました。
こんなクリエイティブって、
いいな。
好きです。
クリエイティブについて、
想いを馳せたTDW2016でした。