今を自由に、HAPPYに。

"今"を生きたいです。ひとりひとりの思いが自由に伸びる世界が素敵だなと思っています。そこに向かうための私の気づき集。イベント感想や可愛いもの、ハンドメイドを中心に書いています。日々のことも。

小さな暮らし

 

休日の朝。

夜に降った雨でコンクリートと木々が潤っている。

曇り空が心地よい。

 

 

用事があり、

町の小さな循環バスに初めて乗った。

歩くには遠くて、

車は運転したくないから。

 

 

小さなバス。

運賃100円でぐるぐると町を回るバス。

ICカードも使えない。

 

 

普段乗る駅までのバスとは違い、

見知った住宅街の中を走るバスはなんだかちょっとした旅に出ているみたいで心休まる。

 

 

埼玉のベッドタウンからバスに乗り、電車に乗り、都会に出る生活が中学生の頃から当たり前だった。

地元に友達はいなくて、

遊ぶのは全部都内。

学校も東京だったから、地元を知らない。

 

 

社会人になり、

満員電車に乗ることへの我慢が遂に限界に達した。

眉間にしわを寄せた大人たちと同じ箱の中に詰め込まれるごとに心もぎゅうぎゅうに潰される気がした。

 

 

東京にいれば最先端を感じられて、

とりあえず流れに乗ることができる。

そんな安心感がある気がする。

 

 

だけど、その安心感は他人から見聞きした価値観の中のことで、自分の感性の中の話ではないのかもしれない。

 

 

 

小さなバスに揺られ、

雨後の曇天の景色を眺めながら、

もしかしたら、

人と比べることのない、

人の声が気にならない、

必要なものもたまに手に入らないくらい、

小さな暮らしの方が自分だけの満足に感性が研ぎ澄まされるかもしれないなと感じた今朝のことであった。